こんにちは、還暦保健師のネコケンです。
4月の第1週、いかがお過ごしですか?
新しい職場、慣れない環境。きっと今、このブログを読んでいる新人保健師のあなたは、目の前の膨大な業務量に圧倒されているのではないでしょうか。
今はバタバタしていますが、そのうち
「先輩に指示された記録が終わらない」
「対象者への電話一本が、どうしても億劫で後回しにしてしまう」
「家に着いたら泥のように眠ってしまい、やり残した仕事に罪悪感を感じる」
そんな時期が必ずやってきます。
事前に知っておきたいこと
そんな自分を、「私は甘えている」「保健師に向いていないのかも」と責める必要はありません。
今日は、30年現場を歩いてきた私から、あなたに一番伝えたい話をします。
その「めんどくさい」「動けない」という感覚は、あなたの性格のせいではなく、純粋な「脳の仕組み」の問題 なのです。
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1. 「めんどくさい」は、心の筋力低下です
あるポッドキャストを聞いていた時、「行動することは筋力と同じだ」とおっしゃっていました。
私もこれには深く同意します。
ちょっと億劫だな、と思うことをエイッとやってみる。
この「小さな行動」を繰り返すことで、心の筋力は鍛えられ、耐性がついていきます。
逆に、やらないで放置し続けると、心の筋力はどんどん落ちていき、ますます動けなくなってしまうのです。解決策は、この後示します。
新人時代は、そもそも慣れない仕事で脳のエネルギーを使い果たしています。
いわば、毎日フルマラソンを走っているような状態。
だから、筋力が一時的に落ちて「動けなくなる」のは、生理現象として当たり前のことなのです。
2. ハードルを「地面スレスレ」まで下げる技術
「動かなきゃ」と思うほど動けなくなるのは、あなたが真面目で、無意識に「100%完璧に終わらせる」という高いハードルを設定しているからです。
そんな時は、ハードルを地面まで下げてしまいましょう。
私が今でもやっている秘策を教えます。小さなステップでやっていく事です。
例えば
それは、「布団の中から一分だけ手をつける」という方法です。
「今日はもう無理、一歩も動けない」という朝や夜。
布団の中で寝転んだまま、スマホでほんの少しだけ作業をします。
・ 関連する資料を一行だけ検索する
-・音声入力で、今のモヤモヤや、記録に残すべき一文をブツブツ喋ってメモする
これだけで、あなたのタスクは「0から1」へ進んでいます。
「あ、少し手がついた」という感覚が、あなたの自己肯定感を守り、次のステップへ進むための呼び水になります。
3. 「一旦終了!」と決める勇気
保健師の仕事は、オープンループ(やりかけの仕事)だらけです。
でも、脳のメモリには限界があります。
「あれもやらなきゃ」「これ、どうしよう」と考えながら寝ても、脳は休まりません。
そんな時は、心の中で「一旦終了!」と唱えてください。
それは前回の記事でもお話した「注意の残留」の影響です。
「今日はここまでやったから、寝る!」と決めた自分に嘘をつかない。
くよくよ悩むくらいなら、寝ることに全集中する。
この「決めて休む」力も、専門職として長く健康に働き続けるための大切なスキルです。
そして対人援助スキルにも直結していきます。
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最後に:あなたは一人じゃない
新人保健師のあなたが感じている「だるさ」や「めんどくささ」は、あなたが人間である証拠。
そして、その仕組みを知り、道具(スマホやAI、音声入力)をうまく使いこなすことで、その壁は必ず乗り越えられます。
無理をして100点を目指して燃え尽きるのではなく、「ほどよくご機嫌」に。
まずはほんの少しだけ進めてみることから始めてみませんか?
あなたのことを、心から応援しています。
どこかの回でケースワークにも、自分の健康管理にも役立つ脳科学をやりましょう。
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著者:ネコケン
還暦を迎えた現役保健師。30年の現場経験とAI活用術を掛け合わせ、専門職の「余白のある生き方」を発信中。






