のら保健師の独り言

常勤行政保健師歴28年の経験をもとに、行政保健師向けに役立つ情報を提供するブログです。特に新人~中堅まで気づきにくいけど知っておきたい周辺情報を積極的に発信しています。ぜひご覧ください!

新人保健師の“先延ばし”を攻略する!脳のハードルを地面まで下げる1%の行動術。

こんにちは、還暦保健師のネコケンです。

4月の第1週、いかがお過ごしですか?

新しい職場、慣れない環境。きっと今、このブログを読んでいる新人保健師のあなたは、目の前の膨大な業務量に圧倒されているのではないでしょうか。

今はバタバタしていますが、そのうち

「先輩に指示された記録が終わらない」

「対象者への電話一本が、どうしても億劫で後回しにしてしまう」

「家に着いたら泥のように眠ってしまい、やり残した仕事に罪悪感を感じる」

そんな時期が必ずやってきます。

 

事前に知っておきたいこと

そんな自分を、「私は甘えている」「保健師に向いていないのかも」と責める必要はありません。

今日は、30年現場を歩いてきた私から、あなたに一番伝えたい話をします。


その「めんどくさい」「動けない」という感覚は、あなたの性格のせいではなく、純粋な「脳の仕組み」の問題 なのです。

---

1. 「めんどくさい」は、心の筋力低下です

あるポッドキャストを聞いていた時、「行動することは筋力と同じだ」とおっしゃっていました。


私もこれには深く同意します。

 

ちょっと億劫だな、と思うことをエイッとやってみる。


この「小さな行動」を繰り返すことで、心の筋力は鍛えられ、耐性がついていきます。


逆に、やらないで放置し続けると、心の筋力はどんどん落ちていき、ますます動けなくなってしまうのです。解決策は、この後示します。

 

新人時代は、そもそも慣れない仕事で脳のエネルギーを使い果たしています。


いわば、毎日フルマラソンを走っているような状態。


だから、筋力が一時的に落ちて「動けなくなる」のは、生理現象として当たり前のことなのです。

 

 2. ハードルを「地面スレスレ」まで下げる技術

「動かなきゃ」と思うほど動けなくなるのは、あなたが真面目で、無意識に「100%完璧に終わらせる」という高いハードルを設定しているからです。

 

そんな時は、ハードルを地面まで下げてしまいましょう。

 

私が今でもやっている秘策を教えます。小さなステップでやっていく事です。

例えば

それは、「布団の中から一分だけ手をつける」という方法です。

「今日はもう無理、一歩も動けない」という朝や夜。


布団の中で寝転んだまま、スマホでほんの少しだけ作業をします。


・ 関連する資料を一行だけ検索する
-・音声入力で、今のモヤモヤや、記録に残すべき一文をブツブツ喋ってメモする

これだけで、あなたのタスクは「0から1」へ進んでいます。


「あ、少し手がついた」という感覚が、あなたの自己肯定感を守り、次のステップへ進むための呼び水になります。

 

 3. 「一旦終了!」と決める勇気

保健師の仕事は、オープンループ(やりかけの仕事)だらけです。
でも、脳のメモリには限界があります。


「あれもやらなきゃ」「これ、どうしよう」と考えながら寝ても、脳は休まりません。

そんな時は、心の中で「一旦終了!」と唱えてください。

 

それは前回の記事でもお話した「注意の残留」の影響です。

nekoken2022.hatenablog.com

 


「今日はここまでやったから、寝る!」と決めた自分に嘘をつかない。


くよくよ悩むくらいなら、寝ることに全集中する。

 

この「決めて休む」力も、専門職として長く健康に働き続けるための大切なスキルです。

 

そして対人援助スキルにも直結していきます。

---

最後に:あなたは一人じゃない

新人保健師のあなたが感じている「だるさ」や「めんどくささ」は、あなたが人間である証拠。


そして、その仕組みを知り、道具(スマホやAI、音声入力)をうまく使いこなすことで、その壁は必ず乗り越えられます。

 

無理をして100点を目指して燃え尽きるのではなく、「ほどよくご機嫌」に。


まずはほんの少しだけ進めてみることから始めてみませんか?

 

あなたのことを、心から応援しています。

 

どこかの回でケースワークにも、自分の健康管理にも役立つ脳科学をやりましょう。

 

---
著者:ネコケン
還暦を迎えた現役保健師。30年の現場経験とAI活用術を掛け合わせ、専門職の「余白のある生き方」を発信中。

新人保健師が「消耗」しないためのタスク管理術:脳科学が教える「注意の残留」の防ぎ方

こんにちは、ねこけんです。

 

いきなりですが、大切なことをお伝えします。

 

「タスク管理ができない保健師は、確実に消耗します。」

 

これは脅しではありません。

 

新人であっても、ベテランであっても同じです。

 

保健師の仕事は、あなたの想像以上に「脳」を酷使するハードな環境だからです。

 

今回は、あなたが現場で潰れないために、

 

そして「いつもニコニコして仕事してますよね」と言われるような余裕を持つために、絶対に知っておくべき究極のタスク管理術をお話しします。


なぜ、保健師の仕事は「覚えきれない」のか?

職場に配属されて3ヶ月も経てば、怒涛の仕事量があなたを襲います。


特に経験者として入職した方は、さらに早い段階で大量のタスクを任されるでしょう。

 

「何をやっていたか思い出せない」
「タスクが多すぎて、もう辞めたい」

 

そう思うのは、あなたの能力が低いからではありません。


保健師の仕事特有の「分断」が原因です。

  • 集中している時に限って電話が鳴る
  • 突然、緊急の相談が入る
  • 優先順位が外部要因でコロコロ変わる

こうした環境で、普通の人間が「記憶」だけで仕事を回すのは、物理的に不可能なのです。


知っておくべき脳の罠:「注意の残留」

ここで一つ、重要なキーワードを覚えてください。

ソフィー・ルロイ博士が提唱した、「注意の残留(Attention Residue)」という理論です。

これは一言で言うと、

「前の作業や嫌な出来事が、今の作業中も脳のメモリを占有し続ける現象」
のこと。

相談電話で仕事が中断された時、あなたの脳には「さっきまでやっていた仕事」の欠片が残り続けます。

 

これが脳のワーキングメモリ(作業台)をジワジワと占領し、新しい仕事のパフォーマンスを劇的に下げてしまうのです。

 

人間が一度に扱えるメモリは、たったの4〜7つ。
「やりかけ」を放置するだけで、あなたの脳のパワーは半分以下になってしまいます。


解決策はシンプル。すべてを「脳の外」に出す

脳のメモリを解放するためにやるべきことは、たった一つです。

 

👉「すべてをデジタルに書き出す」

 

アナログの手帳も悪くありません。

 

しかし、大量のタスクが降り注ぐ現場では、アナログはすぐに限界が来ます。

 

ページは埋まり、検索もできず、結局「何がどこにあるか」を思い出すためにまた脳の

 

メモリを使ってしまうからです。

 

今の時代、できる限りデジタルシフトしましょう。

  1. その日のタスクをすべて書き出す。
  2. 中断する時は「どこまでやったか」だけメモする。
  3. 終わったら「完了」として脳から消去する。

これだけで、脳の「オープンループ(やりかけ状態)」が閉じ、メモリが劇的に軽くなります。


魔法の言葉「一旦終了!」

私が現役の頃、後輩から「ねこけんさんはいつもニコニコしていますね」と言われていました。

 

実は、特別な才能があったわけではありません。

 

一つの作業を終えるたび、あるいは中断せざるを得ない時、私は心の中で(あるいはメモに)こう刻んでいました。

 

「一旦終了!」

 

次にやるべきことを一言添えて、脳のスイッチを強制的にオフにするのです。

 

これだけで、次の相談者が目の前に来た時、100%の力で向き合うことができます。


今日からできるワンアクション

まずは、A4のノートでも、職場のWordファイルでも構いません。

 

「今、頭の中にある気がかり」をすべて書き出してみてください。

 

これだけで、驚くほど心が軽くなるはずです。

慣れてきたら、ToDoリストなどのツールを使い、検索可能な「第2の脳」を作っていきましょう。

 

タスク管理は、単なる効率化ではありません。

あなたの「メンタルヘルス」を守るための、最強の防衛策なのです。

 

自分を追い込まず、道具を使い倒して、ほどよくご機謙に働いていきましょう。

ネコケンでした。
🐾

 

 

現在は、noteでも執筆しています。50代60代向けの記事ですが、保健師視点が随所にはいっているので読んでいただくと参考になるはずです。

note.com

 

 

こちら僕の保健師の未来を描いた予言の書になっています。多分あたります。

nekoken2022.hatenablog.com

こちらは保健師に足りないケースワーク力でなく自分ワーク力について書いています。

nekoken2022.hatenablog.com

 

【新人保健師の罠】「私、実力不足かも」その不安の正体は誠実さの証です

 

 

こんにちは、のら保健師のネコケンです。

1月は少しお休みをいただいておりましたが、今日からまたボチボチと、日々現場で戦kう皆さんに役立つ情報を発信していこうと思います。

さて、今日はちょっと「心」の、でもすごく「科学的」なお話をします。

「自分は周りが思っているほど優秀じゃない」
「いつか自分の実力不足がバレて、詐欺師だと思われるんじゃないか」

新人保健師として働き始めて1〜3年目くらいの方から、こんな相談をよく受けます。実は、僕自身もそうでした。

結論から言いましょう。
その不安を感じているあなたは、極めて「優秀」で「誠実」な保健師である可能性が高いです。


🔵【その不安には“名前”があります → インポスター症候群】

心理学の世界では、この感覚を 「インポスター現象(症候群)」 と呼びます。

最新の研究(2025年のメタ分析)によると、医療専門職や高達成者の 約62%〜80%以上 が、人生のどこかでこの「自分は詐欺師だ」という感覚を抱くことが分かっています。

つまり、
「自分はダメだ」と思っているのは、あなた一人じゃない。
むしろ、現場で一生懸命に責任を果たそうとしている人ほど、この穴に落ちやすいんです。

また、援助対象者にも沢山います。


1. 【あなたはどのタイプ?】保健師に多い5つの有能感タイプ

心理学者のヴァレリー・ヤング博士は、このインポスター感情を5つのタイプに分類しています。
保健師の現場あるあるで見てみましょう。

  • ① 完璧主義者(Perfectionist)
    「記録は100点じゃないと気が済まない」「わずかなミスも自分の無能さの証拠だ」と感じてしまう。
  • ② スーパーマン/ウーマン
    「相談も、事務も、地域活動も、全部一人で完璧にこなさなきゃ」と自分を追い込む。
  • ③ 生まれついての天才
    「一度聞いて分からないのは才能がないからだ」と、努力が必要なことに自己嫌悪を感じる。
  • 孤高の人(Soloist)
    「他人に助けを求めるのは負け。自分の力だけで成し遂げないと価値がない」と思い込む。
  • ⑤ エキスパート
    「関連法規もエビデンスも、全部知っていないと人前に出る資格がない」と、いつまでも自信が持てない。

どうでしょう? 一つくらい当てはまるものがあるのではないでしょうか。


2. 【成功を“運”と言い張る心理メカニズム】

インポスター感情が強い人の特徴は、 「成功の外部帰属」 です。

「今回、相談者さんに感謝されたのは、たまたま運が良かっただけ」
「先輩がフォローしてくれたからで、自分には実力がない」

こうして成功を「外の要因」に押しやり、失敗だけを「自分の無能さ」として内面化してしまう。
この「認知の歪み」が、どれだけ実績を積んでも自信が貯まらない原因です。


3. 【インポスター現象は“誠実さ”の裏返し】

でも、ここで気づいてほしいことがあります。

「詐欺師だと思われるかも」と怯えるのは、あなたが 「対象者さんに最高の支援を届けたい」 と心から願っているからです。
いい加減な仕事をしていれば、そんな不安は湧きません。

インポスター現象は、あなたの「志の高さ」と「誠実さ」の裏返しなんです。


4. 【今日からできる!認知の書き換え】

もし「自分はダメだ……」という波が来たら、こう考えてみてください。

「あ、今、脳が『インポスター・サイクル』に入ったな」
「この不安は、僕がこの仕事を大切に思っている証拠だ」

客観的なデータ(感謝の言葉や、完了した事務の数)を、素直に「自分の貢献」として受け取る練習を少しずつ始めてみませんか?


5. 【まとめ】

  • 専門職の8割が経験する「自分は偽物」という感覚。
  • それは無能さではなく、 「誠実さ」 のサイン。
  • 成功を「運」ではなく 「自分の努力」 に紐付けよう。
  • 完璧じゃなくても、あなたはそこにいる資格がある。

💬【最後に】

「私はこのタイプかも!」「この記事を読んで少し楽になった」など、
感想や皆さんのエピソードがあれば、ぜひ教えてくださいね。
皆で智恵を共有して、しなやかな保健師人生を歩んでいきましょう。

(ネコケン)


 

こちら僕の保健師の未来を描いた予言の書になっています。多分あたります。

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こちらは保健師に足りないケースワーク力でなく自分ワーク力について書いています。

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「記録」は事務作業じゃない!新人保健師に伝えたい、未来の自分を助ける「スマート記録術」

 

こんにちは、のら保健師のネコケンです。

今日は、日々現場で奮闘中の1〜3年目の新人保健師の皆さんに、とても大切なテーマについてお話ししたいと思います。

それは「記録」です。

 

「忙しくて記録まで手が回らない」「記録はただの面倒な事務作業」…そう感じている方も多いかもしれません。ですが、断言します。

 

記録は単なる事務作業ではありません。

 

あなたのスキルアップの基盤となり、チームでの連携を深め、そして何よりも、援助対象者への支援の質を左右する、まさに「未来のあなた」への贈り物なのです。

 

今回は、忙殺される日々の中でも実践できる、リスク管理を意識した「スマート記録術」と、記録がもたらすメリットについて、私自身の経験も交えながらお伝えします。


1. 記録は「未来のあなた」への贈り物

なぜ、忙しい中でも記録を書き続けるべきなのでしょうか? それは、記録があなたの保健師としての成長に不可欠だからです。

スキルアップの土台を築く

「今日のケース、どうアセスメントしたっけ?」 「あの時、なぜこの支援を選んだんだろう?」

 

記録は、あなたの経験を言語化し、客観的に振り返るための「鏡」です。

 

自分のアセスメントや思考プロセスを文字に残すことで、何が足りていなかったのか、どうすればもっと的確な支援ができたのかを冷静に検討できます。

 

この「言語化」の積み重ねこそが、確かなアセスメント能力へと繋がります。

② 上長との連携を強化する

記録を元に上長にチェックを受け、フィードバックをもらうことは成長への近道です。

時には上長のアセスメントと自分の判断が違うこともあるでしょう。

そんな時こそ「なぜそのアセスメントに至ったのか?」「自分の視点が足りていない点はどこか?」を検討するチャンスです。

(経験を積むと、どうしても自分の経験則だけで判断してしまいがちです。柔軟な視点を持ち続けることは、ベテランになっても大切なんですよ。)

③ ケースワークの質を向上させる

一番困るのは、援助対象者から急な連絡があった時、今までの経過が分からないこと。これでは信頼関係も崩れてしまいます。

 

自分たちがどのような意図で援助を行ってきたか、

その目的やアセスメント、今後の計画がきちんと記録に残っていれば、いつでも振り返りができ、担当者が不在でも組織として一貫性のある支援を提供できます。

④ 脳の負荷を軽減し、安心感を生む

頭の中にごちゃごちゃと残っている情報を一度記録に起こすことで、「覚えておかなくちゃ」という脳の負荷が軽減されます。(自身のメンタルヘルスにも貢献します)

 

記録を終えた瞬間、「よし、書き残したから大丈夫!」と安心感が生まれ、気持ちを切り替えて別の業務に集中できるはずです。

私の場合、記録に残すことで「忘れても大丈夫」という安心感を得て、次の仕事に向かうようにしています(もちろん、大事なことは忘れちゃいけませんが!笑)。


2. 「忙しい」を乗り越える!スマート記録術

「分かってはいるけど、本当に時間が…」 そう感じる方へ。僕や友人が実践している、時間を捻出するための工夫をご紹介します。ただし、情報の取り扱い(コンプライアンスには最新の注意を払いましょう!

① 「移動時間」や「スキマ時間」を思考の整理に使う

訪問先からの帰り道、庁舎に戻ってから「さあ、何を書こう?」と考えていては時間がもったいないですよね。移動中は「脳内下書き」のゴールデンタイムです。

例えば、帰りの公用車の中(もちろん停車中)や、公共交通機関での移動中に、自分用のメモ帳やスマートフォン「記録の構成案(キーワード)」だけをメモしておきます。

 

【⚠️超重要!セキュリティの注意点】 個人のスマホや手帳を使う場合は、個人情報(氏名、住所、特定できる固有名称など)は絶対に書かないのが鉄則です! あくまで「アセスメントの視点」「提案した内容の骨子」など、抽象的な構成案を作るだけに留めましょう。

これだけで、デスクに戻ってからの入力スピードが爆発的に上がります。 また、最近は業務用タブレットが支給されている自治体も増えています。

 

セキュアな環境があるなら、現場近くの安全な場所で音声入力を活用するのも手です。使えるツールはルールを守って賢く使い倒しましょう。

② 音声入力とAIを味方につける

思考の整理には、音声入力も有効です。思いついたアセスメントの視点をその場で音声入力すれば、思考のスピードでメモが取れます(これも周囲に人がいない安全な場所で行ってくださいね)。

 

また、最近では自治体用のセキュアな生成AI(LGWAN対応など)も登場しています。 個人情報を完全に伏せたメモ(「A氏」や「対象者」等に置き換えたもの)をAIに入力し、「整った文章にリライトして」「読みやすく要約して」と指示するだけで、驚くほどの時短になります。

 

デジタルツールは「時間と手間を取り戻すための相棒」です。恐れずに、まずは組織のルールの中で使えるものから試してみましょう。


3. 記録を怠ることの代償

もし記録を疎かにしてしまうと、どうなるでしょうか?

  • スキルアップの停滞 経験は積めても、それが言語化・客観視されなければ、単なる「体験」で終わってしまいます。「数年経験してもスキルが積み重なっていない」という状態になりかねません。

  • 自分と組織を守れない(重要!) もし訴訟などのトラブルになった際、唯一の証拠となるのが「記録」です。「やったつもり」では通用しません。記録は、あなた自身と、所属している行政組織を守るための命綱でもあるのです。


4. 日頃から「振り返り」ができる体制を

記録は、単なる情報伝達のツールではなく、常に自己を振り返るための大切なプロセスです。

  • 「教科書レベル」で俯瞰する視点 忙しい時こそ一度立ち止まって、教科書レベルの基本に立ち返って俯瞰してみる。記録には、その際に気づいたことや、検討したプロセスも残しておきましょう。(書きすぎない事も大事です)

  • 同僚とのディスカッションの材料に 記録があることで、「教科書的にはこうですが、現場ではどう捉えるべきでしょうか」など、具体的な相談ができるようになり、あなたの成長を後押ししてくれるはずです。


【最後のひとこと】

保健師の皆さんは、本当に多忙な毎日を送っていることと思います。 ですが、記録は「面倒な作業」ではなく、「未来の自分と、何よりも大切な援助対象者のための投資」です。

 

「忙しい」を言い訳にせず、情報セキュリティを守りながら、今回ご紹介したような工夫で賢く記録をつけていきましょう。

今日から少しだけ、記録に対する意識を変えてみませんか? その小さな一歩が、あなたの保健師としての大きな成長に繋がることを願っています。

それでは、今日もよい一日を。

 

(ネコケン)

 

こちら僕の保健師の未来を描いた予言の書になっています。多分あたります。

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こちらは保健師に足りないケースワーク力でなく自分ワーク力について書いています。

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保健師学生・新人保健師必見! AIを使う保健師と使わない保健師で“確実に差がつく”理由

 

 

こんにちは、のら保健師のネコケンです。

以前から


「記録が終わらない」「相談が多くて整理が追いつかない」
そんな声を本当によく聞きます。

 

結論から言うと──

その悩みは “AIを使うかどうか” で、数年後に大きな差になります。

そして今回もう一度こうして“AIの話”を書いているのには理由があります。

 

🔵【なぜ、またAIの記事? → 理由はただひとつ】

AIが“別の段階”に進化した瞬間を目の当たりにしたからです。

これまでは
「ひとつ質問すればひとつ答えが返るAI」
でした。

 

ところが、ここ数ヶ月で
AIが複数のタスクをつなげて自動で動く“連続処理”を普通にこなすようになった。

まるで“もうひとりの職員が横で動き続けてくれる”ような感覚。

 

長く行政で働いてきた私でも、
「これは働き方そのものが変わる」とハッとしました。

 

だからこそ今、
学生さん・新人さんに“このタイミングの変化”を知ってほしい。
その思いでこの記事を書いています。

 


1. 【ルーティン業務×AI】

保健師の“事務の重さ”はAIで確実に軽くなる

GoogleMicrosoftなどのAIは、
文書作成・記録の整理・要点抽出を自動化できる時代に入りました。

そして最近の進化は特に大きい。

AIが「単発の回答」から「連続タスクの処理」へ進化している。
この変化が、行政の事務作業に直接影響します。

 

自治体システムにも、今後こうしたAI機能が次々と組み込まれていきます。

AIが得意なのは、保健師が毎日抱える“定型作業”。

  • 記録の草稿チェック
  • 抜けているアセスメントの指摘
  • 意味が曖昧な文章の修正
  • 個別支援計画の整理
  • 相談内容の分類
  • ケース経過の要点抽出
  • 報告書サマリーの生成

これらは、人間が手でやる必要がない部分です。

AIが下地をつくり、保健師が判断する。


この形がスタンダードになります。


2. 【忙しい人ほどAIを使うべき理由】

「時間がないから使えない」は逆。
AIは“時間を取り戻す技術”です。

「訪問が多くて記録が追いつきません」
「残業になるのがつらいです」

保健師に多い悩みです。

 

でもこれは、
“全部自分でやろうとする前提” だから起きています。

たとえば…

  • チラシの文章案 → AIで10分
  • 記録整理 → AIがカテゴリ分け
  • 個別支援計画案 → AIがたたき台を生成
  • 家庭訪問の振り返り → AIが要点を抽出

これだけでも、時間の余白が生まれます。

 

浮いた時間は、

  • ケースワーク
  • 家庭訪問
  • 住民支援
  • 職場内の調整
  • 自己研鑽

に回せる。

つまり、
AIは「あなたの時間を増やすツール」。


3. 【プロンプトは難しくない】

AIは“上手に聞く必要”がありません。
シンプルでいいんです。

 

よく聞かれるのが、

「プロンプトが難しそうで心配です…」

でも、最初から完璧な質問をつくる必要はありません。

まずはこんな感じでOK。

「健康相談で困ったケースがあって…」
「どんな記録にすればいいですか?」

これだけでAIは答えてくれます。

さらに、

「今の回答をもらうには、どんな聞き方がよかった?」

と尋ねると、AIがあなたの聞き方を整えてくれます。

 

触れる → 少し慣れる → 仕事に組み込む
この順番で十分です。


4. 【AI時代の保健師に必要な力】

“境界をまたぐ力”が、大きな差になる

AIが進化するほど、
保健師が担当するのは 人間にしかできない領域 へシフトしていきます。

特に大切なのは次の3つ。


◆① 人の“揺れ”を感じ取る力

AIが情報整理を補助してくれる分、
あなたは人間の微妙な変化に気づく余裕が生まれます。

  • 係の空気
  • 同僚の疲れ
  • チームの負荷
  • トラブルの予兆

こうした“場の揺らぎ”を感じ取る力は、AIにはありません。


◆② マニュアル改善能力

AIにマニュアルを読ませると、

  • 曖昧な箇所
  • 抜けている視点
  • 矛盾

が次々と見えてきます。

結果、
マニュアルは勝手に育ち、あなたの頭の中も整理される。

新人教育にも役立つスキルです。


◆③ “デジタル×アナログ”の両輪が回せる保健師は強い

行政現場は、今後ますます

  • 住民支援:アナログ
  • 事務効率化:デジタル

の構造が進みます。

「私はアナログ派で…」と避けるほど、
仕事が重く、遅く、つらくなる。

逆に、

デジタルで整える → アナログで寄り添う

この循環をつくれる保健師は、どの自治体でも高く評価されます。


5. 【まとめ】

AIは仕事を奪うのではなく、
“あなたの専門性を深める武器”になる

  • 定型業務はAIに任せて時短
  • 浮いた時間は「人に寄り添う時間」へ
  • AIとの対話が思考整理になる
  • マニュアル改善・連携強化にも役立つ
  • “デジタル×アナログ”の両立ができる保健師が強い

AI活用は、ITが得意かどうかとは関係ありません。


未来の保健師のスタンダードです。

 

今日から少しだけ触れてみれば、
あなたの仕事の風景は静かに変わり始めます。


💬【最後に】

「私はこんな場面でAIを使いたい」
「ここが不安」「すでにこう使っている」
そんな声もぜひコメントで教えてください。

学生さん・新人さん同士の学び合いにつながるはずです。

(ネコケン)


 

 

こちら僕の保健師の未来を描いた予言の書になっています。多分あたります。

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こちらは保健師に足りないケースワーク力でなく自分ワーク力について書いています。

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新人保健師が最速で伸びる「関係機関連携スキル」──今日からできる実践習慣

 

新人保健師が知っておきたい

「関係機関連携」がうまくなる“日頃の習慣”

こんにちは、のら保健師のネコケンです。

今日は、新人保健師の方に向けて
「関係機関との連携がうまくなるための“普段の習慣”」
についてお話しします。

 

保健師という仕事は、住民と向き合うだけではなく、
事務職・他職種・関係機関とのやり取りがとても多い職種です。

 

にもかかわらず、「連携の難しさ」は実習でも授業でもほとんど教えてもらえません。
だからこそ、早めに“気づき”の視点を持っておくと、その後の働きやすさが大きく変わります。


1. 連携が苦手だと感じる理由は「スキル不足」ではない

新人のうちは、
「この担当者、なんだか話しにくいな…」
「こちらが丁寧に話しても、なんか返事が冷たい…」
と感じることがあると思います。

でも、それはあなたの能力が低いからではありません。

多くの場合、

  • 相手にも“連携が苦手なタイプ”がいる

  • 組織の文化や立場の差がある

  • 自分も相手も余裕がない

  • コミュニケーションの癖が違う

といった、背景要因がほとんどです。

保健師は「公務員」という“看板”で外部機関には通りやすいことがありますが、
同じ役所の中ではその看板は一切通用しません。

だから、内部の連携でつまずきやすいのはむしろ自然なことなんです。


2. 「係の空気」と「人のコンディション」を日常的に観察しよう

連携が上手な保健師に共通するのは、

● 自分の係の“空気”をよく見ている

● メンタル的に危なそうな人を早めに察知している

● トラブルの芽を見つけたら、静かに上手く回避する

この3つです。

新人のうちは“住民対応”ばかりに意識が向きがちですが、

保健師としての壁をぶち抜くのに本当に大事なのはこんな視点です↓


◇ 係の人が住民に厳しい態度をしていないか

◇ 事務職の人が明らかに疲れていないか

◇ 雰囲気が重い日が続いていないか

◇ 「あ、このままだと誰かが辞めそう」という兆候があるか

こうした気づきは、実は連携スキルの第一歩です。

なぜなら、
「人間関係の調整」は、“住民支援でもそのまま使う技術”だからです。


3. 連携がうまくいかない相手には“タイプ”がある

現場では、連携が取りにくい相手もいます。

  • 情報を出さない人(テイカータイプ)

  • 相談しても返事を先延ばしにする人

  • 自分の業務だけしかしない人

  • 責任を取りたくない人

  • 急に態度が変わる人

あなたがどれだけ丁寧に関わっても、
“変わらない人”も一定数います。

そんな時は、

「これはこの人の特性だ」

と切り離すことも大切です。

あなたが無理して変えようとすると、
むしろあなた自身が疲弊します。


4. トラブルは「起きた後」ではなく「起きそうな段階」で報告する

これは非常に重要です。

問題が起きてから報告 → 後手の対応

問題が起きそうな段階で報告 → 組織が動ける

この“ほんの少しの差”で、
係も課も、あなた自身も守られます。

新人のうちは、

  • こんな報告で迷惑じゃないかな…

  • まだ起きてないのに言っていいのかな?

と不安になると思いますが、むしろ逆です。

「予兆を知らせる保健師」は管理職にとって最もありがたい存在です。

組織は「早く気づく人」を評価します。
そして、それは必ずあなたの信用につながります。


5. 私自身の経験:報告したのに“上の人が動かなかった”ケースもある

私も常勤、派遣職員や会計年度任用職員として働く中で、

「この係の応対は近いうちに住民から苦情来るぞ」

と予測して、
係長級の職員に事前に伝えたことがありました。

結果……

上の管理職に報告が上がっていなかったため、

予定通り(?)住民から苦情が来る事態に。

この時、私はこう思いました。

  • 自分の予測力は間違ってなかった

  • でも、組織は守れなかった

  • “伝えた相手が止めてしまう”こともある

こんな経験から学んだのは、

「自分が気づいたことは“適切なルート”で届くように工夫する

ということです。

あなたも、ぜひ意識してみてください。


6. まとめ:連携の力は、日常の“観察”と“気づき”から育つ

新人保健師が連携を上達させるコツはとてもシンプルです。

 


✔ 係の空気を見る

✔ 人のコンディションを観察する

✔ トラブルの芽を見つける

✔ 小さな違和感を早めに共有する、適宜介入する

✔ 連携が難しい相手は“タイプ”として理解する

✔ 自分だけで抱えない


この積み重ねが、外部機関連携にもそのまま活き、
あなたの保健師力を確実に底上げします。

“連携”はテクニックではなく、
日常の気づきを磨くことそのものから生まれます。

 

今日から少しだけ、周りを丁寧に見てみてください。
大きなトラブルを防ぐ“小さな異変”に、きっと気づけるようになります。

 


💬【最後のひとこと】

この記事を読んで、みなさんが普段どんな場面で「連携の難しさ」を感じているのか、
また「こんな時どうしてますか?」といった疑問や経験も、ぜひコメントで教えてください。
あなたの気づきが、ほかの新人保健師の支えにもなるはずです。

それでは、また次回お会いしましょう。

(ネコケン)

 

 

 

こちら僕の保健師の未来を描いた予言の書になっています。多分あたります。

nekoken2022.hatenablog.com

こちらは保健師に足りないケースワーク力でなく自分ワーク力について書いています。

nekoken2022.hatenablog.com

 

公務の“境界領域”を意識する──保健師が語る、支援の見えない線をつなぐ力

 

 

こんにちは。のら保健師のネコケンです。
今回は「境界領域を意識する」というテーマでお話しします。

🟩 3行まとめ

  • 自分の“担当範囲”だけを見ていると、住民の本当の困りごとを見逃してしまう。

  • 保健師は、制度と人のあいだの“隙間”を見つける役割でもある。

  • 関係機関とのつながりと理解が、信頼される支援の基盤になる。


はじめに:境界領域とは「責任の外」にある人の現実

役所で働いていると、「それはうちの担当ではありません」という言葉を耳にすることがあります。
もちろん、事務上の線引きは大切です。
でも、相談に来る人にとっては、部署の境界なんて関係ありません。
「いま目の前の困りごとを誰に話せばいいのか」──それが知りたいだけなのです。

保健師の仕事もまた、健康の話だけを聞けばいいわけではありません。
生活の問題、経済的な不安、人間関係の悩み。
そのどれもが、健康状態に影響を及ぼします。


🩺 事例1:「うちではありません」で終わらせない

以前、ある方が複数の課題を抱えて相談に来られました。
私はまず第1目的の相談先に案内し、隣の係の保健師に引き継ぎました。
その際、「この方には他にも2つほど課題がある」と伝えたのですが──
結果、その保健師は“自分の担当分だけ”を聞いて帰してしまったのです。

あとから「困ったな」と思いました。
せっかく情報を共有したのに、話を深めてもらえなかった。
これでは相談者がまた別の窓口を回ることになり、支援のチャンスを逃します。


🏢 事例2:関係機関を知らない“主管課”

もう一つの例は、最近の出来事です。
ある主管課が、自分たちが案内すべき先の関係機関の機能を理解していませんでした。

悪い事に、自分達が普段やりとりをしている関係機関にもかかわらず...

その結果、住民はたらい回しに。
たまたま私が追いかけて、正しい機関を案内できたので問題は解決しましたが、
本来なら最初の段階でつながっていたはずのケースです。

住民は“制度の迷路”を歩かされると、行政は住民の信頼を失います。
行政にとっては、それが一番痛い。
だからこそ、関係機関の機能や窓口の動きを知っておくことが大切なのです。


🧭 ベテランでも陥りやすい「担当意識の罠」

新人保健師だけでなく、ベテランにも共通する落とし穴があります。
それは、「私はここまでが担当だから」という意識です。
確かに事務処理の効率を考えれば合理的ですが、
保健師の本来の視点は“全体を見る”こと。

事務職であっても、自治体の中の仕組みをよく知ることで支援の幅は広がります。
ましてや保健師であれば、社会資源のマップを常にアップデートしておくこと。
それが“現場力”を高める第一歩です。


🤝 自治体の中で評価される人の共通点

私が見てきた中で、上司や関係部署から信頼される保健師は例外なく、
「関係機関のことをよく知っている人」です。

逆に、理屈で押し切ってしまうタイプの保健師は、
係長には評価されても、現場の信頼を失いがちです。
保健師の仕事は、専門知識だけでは回りません。
“人と制度の間”をつなぐ力こそが評価されるのです。


🌱 まとめ:境界線の向こうにこそ支援がある

もしあなたが「自分の仕事だけをしっかりやればいい」と思っているなら、
それは30年前の役所の考え方かもしれません。

当時の公務員の世間の評判は概ね仕事をしない、楽な仕事というのが一般的でした。

当時は“縦割り”が当たり前で、
住民も「自分で調べて申請するもの」とされていました。

でも、今の時代は違います。
住民サービスの本質の1つは、“つなぐこと”です。
AIが事務を効率化してくれる時代だからこそ、
人が担うべきは「境界を超える支援」なのだと思います。


🎯 今日の“はじめの一歩”

  • あなたの部署の関係機関を3つだけ洗い出してみる

  • その機関が何をしているか、自分の言葉で説明してみる

  • 次に連携する可能性がある職員と一言でも話してみる


AIの時代に問われるのは、“境界をまたぐ力”です。
あなたはどう思いますか?
コメント欄で、現場の視点をぜひ聞かせてください。

 

(ネコケン)

 

こちら僕の保健師の未来を描いた予言の書になっています。多分あたります。

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こちらは保健師に足りないケースワーク力でなく自分ワーク力について書いています。

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