nekoken2022’s diary

常勤行政保健師歴28年の経験をもとに、行政保健師向けに役立つ情報を提供するブログです。特に新人~中堅まで気づきにくいけど知っておきたい周辺情報を積極的に発信しています。ぜひご覧ください!

「精神科医が見つけた3つの幸福 」を読んで(書評) 保健師看護師福祉職に効く書籍(一般の方にも楽しく読めるおすすめ本)

 

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1. 一般の人には
-幸福について客観的に知る事ができ、幸福に生きるためのコツを知る事ができる。
2. 保健師には
-幸せは脳内物質の効果であり、幸福になるための手段と方向性を示してくれる。一方で依存症などになる原因等に言及されておりケースワークにすぐに役立つ内容で学生から現役の保健師にお勧め。

 幸福の3つの形とその順番:著者が教える幸せの法則!

今回は「精神科医が見つけた3つの幸福」という書籍を紹介します。

書籍名:精神科医が見つけた3つの幸福」

発売日:  2021年03月17日頃
著者: 樺沢紫苑
出版社:飛鳥新社

 

今回は『精神科医が見つけた3つの幸福』を紹介します。著者は、YouTubeや「~大全」を多数執筆していらっしゃる 精神科医の樺沢紫苑先生の著作です。樺沢先生のYouTube動画は数年前から見ていました。先生は、「診察の場では時間がとれないので、主に精神疾患に患っている患者さんに向けて日常生活での過ごし方を中心に話をしている。」と話していました。YouTubeの内容は、普段ストレスフルな生活をしている人が健康を保つために視聴するのもお勧めです。私も先生の動画をみて長年、疑問に思っていた事が解決できた事もありました。

今回は、著者が本書で教えてくれる「幸福の形」についてご紹介します。本書の内容を整理し、皆さんにお伝えします。(以下、本書「精神科医が見つけた3つの幸福 」より抜粋し整理したものです。)

 

ー幸福の3つの形とは?健康、人間関係、そして成功ー

幸福とは何でしょうか?この問いに対して、多くの人は異なる答えを持っています。しかし、ほとんどの答えは、以下の3つの幸福のどれかに分類されるでしょう。

 

 1. セロトニン的幸福 - 健康と心の安定

セロトニン的幸福とは、心と体の健康から得られる幸福です。心が安定し、体が健やかであることは、私たちが日常生活を健全に過ごすための基盤です。セロトニンがもたらすこの幸福感は、静かな満足感や平穏な気持ちと結びついています。

2. オキシトシン的幸福 - つながりと愛の幸福

オキシトシン的幸福は、友情や家族、コミュニティなど、人とのつながりや愛情から得られる幸福です。人間関係の中で感じる絆や親しみは、私たちに深い安心感や満足感をもたらします。

 

3. ドーパミン的幸福 - 成功と達成の喜び

ドーパミン的幸福は、お金や成功、地位、名誉など、目標を達成することから得られる幸福です。何かを成し遂げた時や、望んだものを手に入れた時に感じる高揚感や喜びは、このドーパミンによって生まれます。

 

「あなたにとって幸福とは何ですか?」と尋ねられた時、多くの人がこの3つのどれかに当てはまる答えをするでしょう。

一方で、「ジェットコースターに乗っているとき」や「マラソンでハイになる瞬間」といったアドレナリンやエンドルフィンによる幸福を最初に挙げる人は少ないかもしれません。これらは一般的な幸福のイメージから少し外れたものですが、一時的な強い快感をもたらすこともあります。

 

ー幸福の追求 - どの順番で、どのように組み合わせるか?ー

私たちが目指し、求める幸福は、このセロトニン的幸福、オキシトシン的幸福、ドーパミン的幸福のいずれか、またはこれらの組み合わせによって成り立っています。それでは、これらの幸福をどの順番で、またどのように組み合わせていけば、本当の幸せを手に入れることができるのでしょうか?

著者は、この3つの幸福を得るためには優先順位があると断言しています。その順番とは、

セロトニン的幸福 → オキシトシン的幸福 → ドーパミン的幸福」の順番です。

ドーパミン的幸福は一番最後に追求すべきだとされています。

この順番を間違えると、幸福になるどころか、むしろ不幸になると著者は警告しています。

 

この本を読むことで、人間の基本的な生き物としての機能を知ることができ、さらに自分自身を客観的に見ることができるでしょう。他の幸福に関する書籍を読む際の大きな助けにもなります。

ぜひ、読んでみてはいかがでしょうか?

保健師視点では?

この書籍は、保健師看護学生にとって、必読と言ってもいいほど分かりやすく、興味深い内容が詰まっています。具体的には、以下の4つの点で役立つと感じています。

1.人間の基本的な理解につながる

この書籍を読むことで、人間の行動や心理の基本的な理解が深まり、援助活動に役立つでしょう。

2.アディクションや依存症に関する理解の基礎を学べる

アディクションや依存症に関連する周辺知識を身につけることで、問題を抱える援助対象者への対応力が高まります。

3.メンタルヘルスを保つ手段が豊富に紹介されている

メンタルヘルスを維持するための具体的な方法が多く掲載されており、それを実践することで、自身の健康を保ちながら、援助対象者にも有効なアドバイスを伝えることができます。

4.助言の引き出しが増える

援助対象者の状況に合わせた助言を行う際、言葉や知識の引き出しが増えることで、より適切なサポートが可能になります。

私は、書籍を通じて学ぶことを強く勧めています。

その理由は、援助対象者の状況に合わせて(アセスメントを行い)、適切なタイミングで自身の知識を活かすことが重要だからです

この本は、知識の引き出しを増やすきっかけとなり、援助者自身のメンタルヘルスにも大きく貢献してくれるでしょう

まずは図書館で手に取ってみて、その後に購入するのも良い方法です。私も電子書籍として購入しています。

ぜひ一度読んでみてください!

 

学生さんは、図書館で書籍を借りましょう!!

ーネコケン

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