のら保健師の独り言

常勤行政保健師歴28年の経験をもとに、行政保健師向けに役立つ情報を提供するブログです。特に新人~中堅まで気づきにくいけど知っておきたい周辺情報を積極的に発信しています。ぜひご覧ください!

年末の振り返り:保健師の本来の役割を見つめ直そう

 

(今回の記事を読むメリット)
-保健師にとって関係機関連携について再確認ができます。
-来年は、その点を意識して連携をできます。

 

あっという間に12月末。私自身も無事に御用納めを終えましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
先日、保健師として働く友人と飲み会で軽く雑談をしていたところ、保健師が本来忘れてはいけないこと」について意見交換をする機会がありました。今日はその内容を皆さんにシェアしたいと思います。

保健師にとって「関係機関連携」を意識する必要性

 

保健師はどう思われているのか?

まずはじめに、保健師の学校では「保健師は関係機関と連携し、チームリーダーとして内部や外部の調整をする役割がある」と学んでいる人が多いはず。ところが実際の現場では、その役割が十分に発揮されていないケースも多いようです。

他の職種からの声

保健師さん、何しているのかさっぱりわからない」
「チームを引っ張っていくリーダー役? そんなことないでしょう。むしろ足を引っ張ることがあるんじゃない?」


こうした厳しい意見を聞くことがあります。皆さんは心当たりはないでしょうか?

保健師が忘れがちな本来の業務

友人が話していたのは、「訪問看護や障害者総合支援を導入するだけが保健師の仕事だと若手の中には思っている人がいる」という問題点です。しかも、その若手を指導すべきリーダーも「それでいい」と考えてしまっていることがあるようです。

アフターフォローの重要性

保健師は、必要に応じて関係機関を導入するだけでなく、その後のアフターフォローが非常に大切です。

援助対象者が「保健師の手を離れても」地域の中で問題なく生活していけるかどうか

関係機関との連携がしっかり継続できるかどうか


最近は「モニタリング」という言葉をよく使いますが、まさにこうした継続的なフォローこそが保健師の役割。その自覚が足りないと、結局チームとして動いた意味が薄れてしまいます。

“任せきり”にしない意識を持つ

よくあるのが、保健師が関係機関を導入した後、そのまま全てを預けて引き上げてしまうケース。

関係機関が困って保健師に連絡しても、「それはそちらの仕事だからお願いします」と突き放される

結果、関係機関は「保健師って結局、導入するだけで放置じゃないか」と感じる


もちろん、本当に断る必要がある場合は「アセスメントを踏まえて」明確に伝えることが大切。しかし多くの場合、アセスメント不足のまま「一任してしまう」ことが問題です。

 

地域包括支援センター(高齢者相談センター)への丸投げ問題

行政保健師がよく口にするのが、
「もう少しで65歳だから、高齢者相談センター(地域包括支援センター)に全部任せればいい」
というセリフ。確かに実際の業務上、年齢が近づいたら高齢者相談センターに繋ぐことは必要です。

しかし、そこには大きな違いがあります。

あくまで必要があれば自分も適宜介入する気持ちで連携する

完全に丸投げして“そちらで全部やってください”で終わる


前者の姿勢なら保健師本来の役割を発揮できますが、後者では「保健師、全然頼りにならないね」という評価に繋がりかねません。

チームリーダーとしての姿勢

保健師がチームアプローチを行う際に、「チームだという意識が薄い」「指示するだけで自分は動かない」といった問題が起こることがあります。こうなると、関係機関の職員からは不満が噴出し、「保健師は一緒にやってるつもりがないんじゃないか」「偉そうにしてるだけ」と思われてしまいます。

行政内での評判も大切

行政保健師として仕事をしていると、職場の事務職やほかの部署の評価がじわじわと広がります。その結果、

保健師は使えない」

「何をやっているのか分からない」


といったイメージが定着してしまうと、人事配置でも軽んじられる可能性が高まります。そうなると、行政保健師として働き続ける上での大きなデメリットにつながります。

 

自らの仕事ぶりを示して信頼を得る

小さい自治体であれば、行政と比較的近い距離でコミュニケーションをとれるかもしれません。でもその前に大切なのは、 事務職や関係機関から「保健師がいて助かった、ありがたい」と思われるような仕事ぶりをする ことです

保健師としての役割をしっかり果たす

連携の継続やアフターフォローを欠かさない


この積み重ねが、「保健師に頼めば問題がスムーズに解決できる」という評価につながり、結果的に行政内での存在価値が高まります。

おわりに

年末に少し厳しいことを言いましたが、これは来年度以降の皆さんの仕事にぜひ活かしてほしいポイントです。
健師としての本来の立ち位置を意識し、関係機関や援助対象者を適切にフォローし続けることで、行政保健師としての価値も自然と高まっていきます。
どうか皆さんも、日々の業務で “自分の仕事はここまで” と区切りをつける前に、アセスメントをして、もう少し踏み込んで責任を持ってフォローする姿勢を忘れないでください。

なお、自分で連携をするつもりでも、行政組織の中で仕切りが明確でないため止められる可能性があります。その場合は今後どう変化するか等の疑問点をもっていきましょう。

今年もお疲れさまでした。来年もぜひ、保健師としての本来の力を発揮していきましょう!

 

 

(ネコケン)

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