保健師が読むメリットは
-障害なのか?性格なのか?援助対象者へのアセスメントを高める書籍になります。
![貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」 (幻冬舎新書) [ 鈴木大介 ] 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」 (幻冬舎新書) [ 鈴木大介 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/7531/9784344987531_1_5.jpg?_ex=128x128)

「怠けている」のではなく「働けない」――
『貧困と脳』(鈴木大介)を読んで考えたこと
新人保健師の中には、支援がうまくいかずに「何が足りなかったんだろう」と思い悩んだ経験がある方もいるのではないでしょうか。私自身、現場で援助を続けてきたなかで、時々「この人、やればできるのに…どうして?」と悩んだり、もどかしさを感じることがありました。
今回ご紹介したいのは、そんな私たち援助者に対して、“目に見えない限界”を見つめ直すきっかけをくれる一冊です。
書籍紹介
この本の著者は、取材中に病気で高次脳機能障害を患い、それまで“取材する側”だった自分が、支援が必要な“取材される側”のような状態に追い込まれます。そうしてようやく気づいたのだそうです。
遅刻、部屋の片づけができない、仕事を続けられない…
それは「甘え」でも「怠け」でもなく、脳の限界だったのかもしれないと。
脳の“疲れ方”にも個人差がある
著者が体験したエピソードの中で印象的だったのが、「メール作成は30分で限界。でも、動画編集なら10時間続けられる」という話です。
一見、どちらもパソコン作業なのに、脳の消耗度はまったく違う。嫌な相手に連絡を取るような“苦手な作業”は、まるで“坂道ダッシュ”のようにエネルギーを一気に使い切ってしまう。でも、得意な作業は“平坦な道を歩く”ような感覚で長く続けられる。
さらに、午前中はできたのに午後はできない、昨日は大丈夫だったのに今日は無理──といった“日内変動”も頻繁にあるそうです。これは保健師として現場に出ていると、なんとなく実感のある話ではないでしょうか?
援助者として迷う瞬間
この本を読んで改めて考えさせられたのは、「本当に、どこまで“できない”を受け入れるか」ということです。
私たちは、支援をする立場にありながら、「本当はちょっと意識すればできるんじゃないか」「障害を理由にしているだけでは?」と感じてしまうことがあります。実際、高度な作業は難なくこなす一方で、ごく簡単なことが全然できない、という方にも出会います。そこに違和感を抱いてしまうのも、無理はないかもしれません。
でもある精神科の医師がこう語っていたのを思い出します。
「学生時代に答案を見返すことができなかった。それが理由で浪人した。わかっていてもできないことがあるんです」と。
この“わかっててもできない”感覚に対して、どう向き合っていくかは、保健師という専門職にとって大きな問いかけです。
私たちができることは「添い続ける」こと
保健師としてできることは、正直、限られているかもしれません。
でも、だからこそ「添い続ける」という姿勢が一番大事なのではないかと思っています。幸いなことに、保健師が関わる多くの方には、主治医や訪問看護師、福祉系のスタッフが関わっていることも少なくありません。
だからこそ、多職種で協力しながら、その人の生活全体を支えていく。そして保健師としては、孤立させずにその人の“日常”に寄り添い続ける。その立場にあることを、改めて意識したいと思いました。
まとめにかえて
これからの時代、発達障害や高次脳機能障害、ボーダーラインIQなど、支援が必要な方の背景はますます多様化していくはずです。そして、支援の形もまた変化していきます。
だからこそ、保健師も知識をアップデートし続けること、そしてその人を理解し続けようとする姿勢がとても大切になってくると感じます。
今回の一冊『貧困と脳』は、そうした“学びの視点”を改めて考えさせてくれる本でした。支援技術ではなく、「どこまで人の“わかりにくさ”に付き合えるか」。そんな問いを、これからも大切にしていきたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(ネコケン)
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生成AIで、Excel巻数を作成させることもできます。ある程度Excelのできる私が独力でやると4時間かかる作業も生成AIを活用すれば1時間で終わる場合もあります。Excelが苦手な人だと多分、作業時間は、2日分です。そんな人でも生成AI利用することで多分2時間で終わります。「そんなの事務にやらせればいい」と思う人は、事務の方から恨みをかうことになります。
その結果、その事務職が有力ポストに就いた時に復讐される場合もあります。主に保健師のいる職場に優秀な事務職がまわってこなかったり、協力しないという形で。
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