今回は、消齢化社会
発売日:2023年08月12日
著者/編集:博報堂生活総合研究所(著)
出版社:集英社インターナショナル
です。新しい本ですね!
さて、消す年齢の社会???ってなんじゃ?と思いますよね?
なので、この本の内容をちょっと説明しなくてはいけません。
ものすご~く簡単にいうと「各世代の生き方や考え方に大きな差がなくなる社会」といえるのかな。
どうしても、書籍の内容をまとめないと伝わらないのでまとめます。
消齢化社会とは、”年齢による違いが消えていく生き方”。この考え方を提唱したのは博報堂生活総合研究所です。こちらは2年に1回、生活定点調査というのをやっていて、その調査の中で近年「生活者の意識や好み。価値観などについて、年齢による違いが小さくなる現象が現れていた」ということです。
ではなんでこんな感じになっているかというと
消齢化の背景のまとめを書籍から抜粋すると
①能力の面で年齢にとらわれずできることが大きく増えた
②価値観の面で世代交代や時代の共有を経て、社会から「すべき」が減った
③思考や関心の面で、「年相応」から離れ出した生活者の「したい」が重なった。
となります。
この本の分析では2033年以降も消齢化社会の動態は進行していくようです。それに伴い、各世代間の認識の格差が小さくなり、いろいろ物事が決めやすいという面も出てくるようです。
この社会の面白いところは、「実年齢よりも”肉体年齢、肌年齢、精神年齢などフィジカルやメンタルが実際にどの程度の状態なのかを測定して算出される実質年齢”が重要になっていく」ようです。この実質年齢基準で生き方の再編が始まりつつあるのが現在なのだと述べています。
実際、今の70代前半は、20年位前の50代にしか見えない人もわりといますよね。服装もあまり大差ないし。(この本で顔のない全身の写真で年齢あてるのがありましたが、わからない…。)
今後、このことが進行していくと、「各世代の中で消齢化により世代間をまたがった価値観を共有できる人がミドラー(真ん中の人)という各世代をつなぐ翻訳者として機能していくという仮説を立てている点は注目に値しました。自分もそういった人間になりたいなぁなんて思います。
ただ、消齢化社会というのは”実質年齢がどうか”ということが重要な社会となるような感じ。個人レベルでまず一番気にしなくてはいけない事がやはり”体が健康であること”。健康であればこそ”年齢を感じないで生きていくことができる”と思いました。
まあ、健康が損なっても、気持ちや個人の活動は何でもできるのかもしれないけど、出産育児といった面で考えていくと、やはり健康面というのは大きなポイントになってくると思う。またどんなに消齢化が進んでいったとしても、育児における経済的な側面というのは無視する事ができないため(ある時期ある時期にどうしても教育費が絡んでくると思われる。)この辺りを上手に解決できることが年齢にとらわれない生き方がよりしやくすくなってくるんだと思う。
若いうちから健康に注意というのは案外難しいとは思うし、それ以外でも資産の運用を若いうちからより意識しなくてはいけない時代の中、常に勉強し続けなくてはいけない世の中なんだなぁと思うこの頃。
あっ、別に嫌なら勉強しなくてもいいけど、自分から情報弱者になると却ってリスクが増すわけなので少しでいいから、負担にならない程度の変化を許容すべきかと思います。
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ーネコケンー