第12回電話番号の冒頭になくなった0をつけるには(生成AIにも聞きました) (保健師、看護師、福祉職のためのExcel講座:パワークエリ編)

電話番号の冒頭になくなった0をつけるには

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以前職場で、「システム入力された電話番号の冒頭の0がなくなっているのでどうしたら良いか」との質問を受けました。話合った結果一番良い対処方法は、システムの管理者にデータを出してもらう際に0が冒頭についた状態で修正をしてもらうこと。

もしそれでもダメなら以下の方法のクエリを用いて作業するということでした。月に2回はデータ抽出するのでクエリ対応の方が時間短縮となります。

 

では、なぜ冒頭の0が消えるかというと、下記の左は数値型なので数値としてセルデータが認識されています。なので冒頭に0は来ません。右は文字列としてセル内を認識しているので人間の目では数値ですが、Excelとしてはただの文字として認識しています。

つまりExcelには数値と文字列を区別すると覚えて頂ければと思います。

数値と文字列の違いに注意

では、実際にクエリでのデータの修正を行います。

ここのレベルになるとネコケンの力だけでは手に負えないのでChatGPTに聞いていきます。

「クエリで0を先頭をつけるには?」と尋ねます。そうすると”列の追加”を用いて

”4. 式の作成:
   - カスタムカラムのダイアログボックスが表示されたら、式を作成します。例えば、電話番号が「12345」の場合、次のような式を使用できます。
     ```
     Text.From("0" & [ColumnName])
     ```
     ここで、[ColumnName]は実際の列名を置き換える必要があります。

と出てきます。カラムというのは列の事であるのは以前、GPTに確認していたのでここでは、カスタム列のダイアログボックスで  Text.From("0" & [ColumnName])を加えればいいと判断します。

更に、  Text.From("0" & [電話番号])とする必要がでてきます。

 

意味がわからないかもしれませんが、順番にやっていきましょう。

 

①まずは簡単な表を作成していきましょう。

クエリ化するためにクエリエディッタを起動します

ここで数値からテキストに変更をします。(必須です)

 

ColumnName電話番号に変更する。

0が追加されたカスタム列が作成された

②この後は、電話番号列を削除→”カスタム”の名称を”電話番号”に変更し閉じて読込みます。

0が記入された電話番号列が作成されていれば完成です!!

以上で0を列に挿入することができました。実際はこの0を挿入する場合100人分の挿入を毎回手入力?、もしくは関数を使うなどすれば出来ますが毎回、確認してやるより新しいデータを元データシートに貼り付けて更新の方が断然早いです。

 

また、今回はChatGPTにやり方を聞きました。あんな式など僕はわかりませんでした。実際、仕事でChatGPTを利用したからこそExcelでやり方がわからない事は大概聞いているから難しい事も解決しています。

あと今後生成AIが職場で導入されたら、こんなのは当たり前となります。ここで「できません」と言うのは簡単ですが、出来る事務職には軽蔑されますね。通常、医療職も事務仕事をするのが当たり前ですから。もしあなたがギブ&テイクで物事を進めるときに事務職に何をギブできますか?

 

とにかく頑張りましょう。そして、ここまでクエリについて学んだあなたは、AIに聞いても十分理解できますよ。

 

-ネコケン-

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