nekoken2022’s diary

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❣️【チャチャっと読後書評】❣️「AIクソ上司」の脅威を読んで



発刊:2023年12月19日
著者/編集:鈴木 貴博(著)
レーベル:PHPビジネス新書

 

この題名を見て、「一体どういう意味だろう?」と思い、読んでみました。私もこの表題を見て、「AIが上司になるのか?」と思いましたが、読んでみると、やはり内容は異なっていましたね。

この本では、AIを利用しつつ、コミュニケーション能力や根回しが得意なタイプの上司が2030年頃に会社内であなたの上司に立つ時代が来ると述べています。また、そのような時代がどのような社会を生み出すかについても考察しています。非常に興味深い内容の本でした。

その根拠が「説得力がある」と感じました。端的に言えば、「東京大学に入学するレベルの語学力が偏差値70以上だとすると、生成AIの能力は実際には偏差値50程度」で、それほど高くありません。

上司に求められるのは、コミュニケーション能力や交渉力など、言語能力に基づく統率力です。これはAIが苦手とする領域です。統率力のある上司が生成AIを利用する場合、使い方によっては部下にどのような影響を与えるかについて言及しています。

 

たとえ凡庸な上司でも生成AIを使いこなす上司は部下からの意見を上手にまとめることができ、また、AIには反論や推論も求めることができます。さらに、今後どのような意見が出てくるかもAIに考えさせることが可能です。これにより、上手に会社組織内を渡り歩き、危険を回避することができます。ただし、問題は凡庸な上司達が一定の力をつけた場合、自己の地位を保つためにAIを利用することもあるということです。企業間の競争が激しい中で、凡庸な「AIクソ上司」達が多い企業がスピード感に欠いた存在になった時、その企業の成長が減速してしまうかもしれません。そんな世界が近づいていることを、本書は教えてくれました。

 

概ね、生成AIを活用することにより、仕事の効率化が図られ、リストラが進行し、少ない人数で業務をこなすため、働いている人の仕事量が増える可能性が高いと考えられます。そういった状況で上司がどのような行動を取り、「AIダメ上司」と呼ばれるような存在になるのかを予測しています。そして、日本の企業の将来についても言及しています。これらは読むべき重要なポイントです。

 

この書籍では、問題を回避するために5つの視点からアプローチを提案しています。しかし、個人としての具体的な行動指針は示されていないように感じましたが、重要なのは自分自身が「AIを利用する上司」になり、迅速に行動することです。ここで言う「上司」とは、コミュニケーション能力や交渉力、統率力など、AIが苦手とする分野での能力を磨きつつ、AIを最大限に活用する人のことです。もし部下として会社で働いている場合は、働きながら起業や独立を視野に入れることも一つの道だと思いました。以前読んだ『「組織のネコ」という働き方(仲山 進也著)』を例に取れば、会社で「ネコ」の立場から「トラ」へと成長し、最終的には独立することです。そう考えると、「AIを使い倒すネコ」になることが、最低限求められる行動だと思います。

結局のところ、まずは自分自身がAIを積極的に活用していくことから始まります。ただ、単に会社の一員であるだけでは、収入が増えるわけではありません。むしろ増えないと考えた方がいいかもしれません。収入を増やすために管理職を目指すのも一つの方法です。それは一つの生き方と言えるでしょう。ただし、多くの人はその競争に疲れてしまうかもしれません。生成AIを活用しながら、個人事業主のような気持ちを持って仕事をする方法を見つけることが重要だと思います。

さて話しは変わりますが、著者は、日本全体の将来を予測するのに重要な視点を第7章で示してくれてます。この中で日本人は「脱炭素リスクを過小評価している」という視点は新しい視点となりました。世界は、これからも脱炭素での方向で進んでいきます。

 

この本はぜひ一読をお勧めします。また、まだ生成AIを利用していない方や、これで十分だと思っている方は、今からでも生成AIを使い始めましょう。使って見ることで、生成AIを使い倒すコツが早いうちに磨かれるはずです。それは自分達の未来を切り開く力になるはずです。そして、これからの将来がどう変わるか、想像してみましょう。

 

 

ーネコケンー

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